野立て太陽光の検討 日射量が少ない時の過積載の効果は?

パワコンが動作するためには電力が必要ですが、日の出直後や日の入り直前などの日射量が非常に少なく、パワコン自身が必要とする電力以上の電力をパネルが発電できない時は、パワコンが動作しないか、動作してもパワコン自身が消費してしまうので、売電することはできません。

しかし、パネルの枚数を増やすことによって、少ない日射量でもパワコン自身が必要な電力以上の電力を発電することができれば、朝早くから夕方遅くまで、より長い時間パワコンが動作して、売電量の増加が期待できそうに思います。

そこで、前回のブログと同じ条件を使って、日射量が少ない時の過積載の効果を計算してみたいと思います。

ちなみに、パワコンが動作するのに必要な電力(低日射量の時の自己消費電力)はどの程度でしょう?
メーカーに聞けば教えてくれるのかもしれませんが、とりあえず、全パワコンの合計で1kWとして計算したいと思います。(定格電力の2%、1台100Wくらい)

1.パネル240枚(63.6kW)、パネル面積=364.8㎡ の場合
 1kWhの電力を発生させる日射量=1÷(364.8×0.16)=0.0171kWh/㎡=0.0616MJ/㎡
 METPV-11のデータから、0.0616MJ/㎡未満の日射量の年間合計=13.57MJ/㎡=3.77kWh/㎡
 パネル全体で、3.77×364.8=1375.3kWh
 パネルとパワコンの効率を考慮すると、
 日射量が少ないため売電されない電力量=1375.3×0.16×0.95=209kWh

2.パネル256枚(67.8kW)、パネル面積=389.12㎡ の場合
 1kWhの電力を発生させる日射量=1÷(389.12×0.16)=0.016kWh/㎡=0.0576MJ/㎡
 METPV-11のデータから、0.0576MJ/㎡未満の日射量の年間合計=9.43MJ/㎡=2.62kWh/㎡
 パネル全体で、2.62×389.12=1019.5kWh
 パネルとパワコンの効率を考慮すると、
 日射量が少ないため売電されない電力量=1019.5×0.16×0.95=155kWh

3.パネル288枚(76.3kW)、パネル面積=437.76㎡ の場合
 1kWhの電力を発生させる日射量=1÷(437.76×0.16)=0.0143kWh/㎡=0.0515MJ/㎡
 METPV-11のデータから、0.0515MJ/㎡未満の日射量の年間合計=9.43MJ/㎡=2.62kWh/㎡
 METPV-11のデータは最小単位が0.01MJ/㎡なので、パネル256枚の時と同じになってしまいました。

以上の計算から、

パネル240枚(63.6kW)の場合に、実際には売電されない電力量は、
年間209kWh (売電収入で5016円分)
パネル256枚(67.8kW)以上の場合に、実際には売電されない電力量は、
年間155kWh程度 (売電収入で3720円分程度)

となりました。
METPV-11のデータでは、ほとんど誤差になってしまいます。

パワコンの自己消費電力が違えば、その分違ってきますが、気にするほどの値ではないように思います。

日射量が少ない時については、過積載の効果は、あまりなさそうです。