ビットコインが大変なことになっている

ここ数カ月の間、ビットコインの価格が乱高下しています。

bitcoinChart20170722.png
bitFlyer ビットコインリアルタイムチャート

3ヶ月くらいの間に、1ビットコインの値段が15万円から最高33万円まで変動しています。

この乱高下は、新聞などでも取り上げられている「ビットコインの分裂問題」も影響しているように思います。

この分裂問題は以前から騒がれていましたが、ついに、取引業者が一斉にビットコインの取引を停止する事態になってしまいました。

ビットコインの取引停止、前倒し 「分裂危機」23日にも
8月1日に予期されるビットコイン分岐危機に向けた対応について
日本仮想通貨事業者協会

8月1日から取引を停止するとしていたのが、急遽7月23日に前倒しされるなど、かなり混乱しているようです。

この「ビットコインの分裂問題」、私は今まであまり気にしていなかったのですが、騒ぎが大きくなってきたので、ちょっとビットコインの勉強を兼ねて、調べてみました。

そもそもの発端は、ビットコインの「ブロックサイズ問題」です。

ビットコインは送金の要求を10分毎にブロックにまとめて送ることになっていますが、1つのブロックのサイズは最大1MBになっています。
送金の要求が少なければ問題ないですが、要求が増えて1つのブロックに入りきらなくなると、次のブロックを待つことになるので、送金に時間がかかるようになります。
送金の要求がどんどん増えていくと、いずれ送金に何時間もかかってしまい、最終的には、送金できなくなってしまうかもしれません。

実際のブロックサイズは、こんな感じです。

bitcoinBlockSize.png
TradeBlock Historical Data

黄色の線がブロックサイズの平均値で、値は右側の縦軸です。
2013~14年あたりから右肩上がりに増えて、今年、上限の1MBに到達してしまったようです。
これを見ると、すぐに対策が必要な感じもします。

この「ブロックサイズ問題」の解決方法を1つにまとめられなかったのが、今回の分裂問題の原因です。

ブロックサイズ問題の解決方法は、現状3種類が対立しているようです。

1.Segwit (UASF)
  データの圧縮によってブロックに書きこめるデータ量を増やす
  Bitcoinのコア開発者が提案
2.Bitcoin cash (UAHF)
  ハードフォーク(旧仕様との互換性なし)によってブロックサイズを大幅に増やす
  大手マイニンググループBitmainが支持
3.Segwit2x
  Segwitとあまり変わらない?
  米Digital Currency GroupのCEOが提案。中国の主要なビットコイン関連企業が支持

2を支持しているBitmainは、世界最大級のビットコイン採掘工場を所有し、マイニングマシンを販売している中国の会社で、1のSegwitに猛反対しているそうです。
BitmainのマイニングマシンにはASICBoostという特許技術が使われていて、ビットコインのマイニング(採掘)を高速にできるそうですが、Segwitが採用されるとASICBoostと互換性がなくなるのがその理由のようです。
Bitmainは、ビットコインのマイニングシェア1位のAntPoolを運営しているので、無視はできません。

1と2が対立しているところに、3のSegwit2xが出てきて、さらに話がややこしくなっています。
Segwit2xは中国の主要な関連企業が支持しています。

どうやら、分裂問題の根本原因は、ビットコインの利権・覇権争いかもしれません。

ビットコインや仮想通貨はまだまだ開発途上なので、今後もいろいろありそうです。