仮想通貨の税金に注意

1ビットコインが100万円を超えるなど話題に事欠かない仮想通貨ですが、仮想通貨を売却や使用する時は税金にも注意した方がいいかもしれません。

仮想通貨の税金に関して、国税庁から正式に出ている説明はこれぐらいだと思いますが、

ビットコインを使用することにより利益が生じた場合の課税関係

窶ャrットコインは、物品の購入等に使用できるものですが、このビットコインを使用することで生じた利益は、所得税の課税対象となります。
窶モアのビットコインを使用することにより生じる損益(邦貨又は外貨との相対的な関係により認識される損益)は、事業所得等の各種所得の基因となる行為に付随して生じる場合を除き、原則として、雑所得に区分されます。

※この文章では、「ビットコイン」と書かれていますが、ビットコイン以外の仮想通貨(いわゆるアルトコイン)も同様の扱いになるそうです。

この文章だけだと、普通の個人が仮想通貨で得た利益は「雑所得」になる。
ということくらいしか分からないと思います。

仮想通貨がこれだけ盛り上がっているのに、税金に関しては、「信頼できる情報」が少なすぎるような気がするのは私だけでしょうか。

仮想通貨に関する税金について、税務署に電話で聞いた内容も含めてポイントを整理すると、以下のようになります。

(注意) 以下は私が理解した内容ですが、誤解が絶対ないとは言い切れませんので、実際に確定申告を行う場合などは、税務署や税理士に確認をお願いします。

■仮想通貨を使用したり売却した時に得た利益は「雑所得」になる
 資産を売却したり、別の資産と交換した時に得た利益は、普通は「譲渡所得」ですが、仮想通貨の場合は「雑所得」になります。
 ただし、事業において利益が出た場合は「事業所得」になります。この辺の判断は状況によると思いますので、個別に確認が必要だと思います。

■仮想通貨によって得た雑所得は「総合課税」になる
 株の譲渡益などの「分離課税」の場合は、それだけ単独で税金を計算しますが、仮想通貨は「総合課税」なので、他の給与所得などと合算して税金を計算します。
 そのため、所得の総額が少ない場合はいいですが、所得が多い場合は税金も多くなってしまいます。

■仮想通貨によって得た雑所得は、他の所得とは「損益通算」できない
 例えば、事業所得で赤字があった場合に、その赤字と仮想通貨の利益を相殺することはできません。

■同じ年内であれば、仮想通貨どうしの損益通算はできる
 例えば、今年の4月にビットコインで100万円の利益が確定して、今年の8月にアルトコインで30万円の損失が確定した場合は、合わせて70万円の利益が出たことになります。
 利益確定していない状態(含み益や含み損)は対象外です。
 確定した利益や損失は、年を越すことはできません。

■仮想通貨の利益(損失)の計算方法

 仮想通貨を売却した時
 利益(損失) = 仮想通貨の売却価格 - 仮想通貨の取得価格

 仮想通貨を使用した時(物を買ったり、他の仮想通貨と交換した時)
 利益(損失) = 仮想通貨を使用した時の時価 - 仮想通貨の取得価格

■仮想通貨をマイニングで取得した時は、その時点で利益が確定する
 マイニング(採掘)によって仮想通貨を取得した時は、その時点で時価相当の利益を得たことになります。
 なお、マイニングにかかった費用(パソコン代など)は、経費として利益から引くことは可能です。

仮想通貨を使った取引はいろいろなケースが考えられますので、簡単に図にしてみました。

仮想通貨の税金関係201711
 
赤の矢印は仮想通貨を「使用」または「売却」するタイミングで、利益又は損失が確定する時です。
青の矢印は仮想通貨を「取得」するタイミングで、ここで取得価格が確定します。
マイニングの場合は、仮想通貨を取得したタイミングで利益も確定します。

以上、ざっと上げてみましたが、他にもいろいろな場合があるかもしれません。
よく分からない事は税務署か税理士に確認する必要があると思います。

仮想通貨は税金的に不利と言われていますが、総合課税のため、利益の半分が税金でなくなる可能性もあります。
また、仮想通貨同士を交換した時など、現金化しなくても利益が確定する場合がある事も要注意だと思います。

仮想通貨に関する税制は、今後もいろいろ変わっていくかもしれませんが、仮想通貨を取引する場合は、税金についても注意しておいたほうが良さそうです。