売電価格20円以下で儲かるのか?

ぼちぼち、太陽光発電の2号機を考えています。
普通にネットで探しても、なかなか、「これ!」という物件は見つからないのですが、焦らず探していこうと思っています。

21円/kWhの物件が見つかることも期待しつつ、来年度のFIT価格での検討も始めました。
来年度のFIT価格はまだ決まっていませんが、今までの推移から考えて、おそらく18~20円/kWhのどこかだと予想しています。

私は24円/kWhでも様々なリスクなどを考えると、結構厳しい価格だと思っているのですが、それより2割も下がって、はたしてどれ程の利益がでるのか、慎重に検討する必要があると思っています。

そこで、来年度の想定FIT価格でどの程度の利益が出るのか、試算してみることにしました。

試算するにあたって、前提条件を以下のようにしました。

・「初期費用総額」は、太陽光発電を始めるのに必要な費用を全て含めた金額です。
 設備一式の他、土地代、整地代、連系費用、物件視察の費用、土地登記費用、など必要なもの全てです。
・土地は購入して、土地代を300万円にしています。
・「初期費用総額」から300万円を引いた金額を償却資産の価格にして、17年で償却することにしています。
・土地の固定資産税は300万円×0.8×1.4%にしています。都市計画税はない前提です。
・ローンは使わない前提です。ローンを使う場合は金利分を利益から引く必要があります。
・消費税は含めていません。免税事業者の場合は、初期費用の設備分と、利益に消費税分を追加する必要があります。
・所得税や法人税は一切考慮していません。
・発電所の解体や撤去は一切考慮していません。
・発電量は、初年度を100%として、毎年1%ずつ低下することにしています。
・発電所の維持管理にかかる費用として、固定資産税(設備、土地)の他に以下のものを入れてあります。
-遠隔監視・・・1万円/年
-除草、清掃・・・1万円/年
-保険代・・・2万円/年
-交通費等・・・12万円/年
-電気代・・・0.2万円/年
-修理、交換(パワコン等)・・・200万円/20年

以上の前提で、売電価格が21円、20円、19円、18円の時の20年間の利益の総額を計算すると、次のようになりました。

利益試算2018_21

これは今年度(2017年)の価格ですが、比較のために計算しました。
横軸が初期費用の総額で、縦軸が利益の総額です。
赤線が損益分岐ラインで、これより下は20年間で利益が出ない(赤字になる)可能性が高いと思われます。

「2%ライン」は、「初期費用総額」の2%の金額を20年間積み立てた場合の金額です。
私は物件を検討する時に、この金額を1つの目安にしています。
少なくとも、これ位の利益はほしいという額です。
日銀の物価上昇目標の2%が実現した場合でも、とりあえず大きな損にならないためです。儲けもありませんが。

売電価格21円/kWhでは、
初年度発電量が8万kWhの場合、初期費用総額1650万円(表面利回り10.2%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約650万円です。
初年度発電量が9万kWhの場合、初期費用総額1890万円(表面利回り10%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約750万円です。
初年度発電量が10万kWhの場合、初期費用総額2140万円(表面利回り9.8%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約850万円です。

利益試算2018_20

売電価格20円/kWhでは、
初年度発電量が8万kWhの場合、初期費用総額1550万円(表面利回り10.3%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約620万円です。
初年度発電量が9万kWhの場合、初期費用総額1780万円(表面利回り10.1%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約710万円です。
初年度発電量が10万kWhの場合、初期費用総額2020万円(表面利回り9.9%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約810万円です。

利益試算2018_19

売電価格19円/kWhでは、 初年度発電量が8万kWhの場合、初期費用総額1450万円(表面利回り10.4%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約580万円です。
初年度発電量が9万kWhの場合、初期費用総額1670万円(表面利回り10.2%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約670万円です。
初年度発電量が10万kWhの場合、初期費用総額1900万円(表面利回り10%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約760万円です。

利益試算2018_18

売電価格18円/kWhでは、
初年度発電量が8万kWhの場合、初期費用総額1360万円(表面利回り10.6%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約540万円です。
初年度発電量が9万kWhの場合、初期費用総額1560万円(表面利回り10.3%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約620万円です。
初年度発電量が10万kWhの場合、初期費用総額1780万円(表面利回り10.1%)あたりが最低ラインで、20年の利益総額は約710万円です。

以上、ざっと計算してみましたが、年間の発電量によって利益が結構変わってくることには要注意だと思います。
基本的には、シミュレーションで出した発電量で計算することになりますが、あくまでも過去のデータを用いたシミュレーションなので、将来もその通りに発電するかどうかは分かりません。
また、維持管理にかかる費用は、発電所の状況などによって違うと思いますので、個々に吟味が必要だと思います。特に、1年では少しの違いでも20年になると、トータルの利益に与える影響が大きくなってくるので、要注意だと思います。

また、前提条件にも入れてありますが、この試算はローンを使わない前提です。
上記の最低ライン(2%ライン)の場合は、ローンの金利を支払うと儲けがかなり減ってしまう可能性があります。

今後は年間9万kWh以上の発電量が欲しくなってきますが、200%近い過積載になるのでしょうか。
そうすると土地の面積も必要になってきます。
土地探しが益々難しくなりそうです。
初期費用の面でも、結構厳しくなりそうな気がします。