住宅用太陽光の蓄電池、自家消費目的にはまだまだ不十分

FITが終了した太陽光発電の使い方として政府も推奨している「自家消費」ですが、実際の蓄電システムがまだまだ不十分な状態だと思います。

FITの期間が終了した後は、売電するより自家消費した方が、経済的にメリットがあります。
そのため、発電した電気は最大限自家消費して、買電を最小化するのが、基本的な方針になると思います。
理想は、自家消費する電力を全て太陽光発電で賄うことで、電気代を0にすることだと思います。

住宅用太陽光の標準的な容量5kW前後のシステムで考えると、秋から冬の発電量は1カ月400kWh程度、春から夏は500~600kWh程度です。

住宅用太陽光月別発電量例
Panasonic 全国発電量の目安

一方、東京都の「家庭の省エネハンドブック」 によると、戸建住宅の3~4人世帯の平均的な家庭の電気使用量は、1カ月300~600kWh程度です。

戸建住宅平均的な電気使用料
 
太陽光の発電量と家庭の電気使用量を比較すると、太陽光発電の電力を全て自家消費に使えれば、平均的な家庭でも冬の暖房期以外は電気代を0にすることができそうです。

太陽光発電を最大限活用して、電気代を極限まで減らすことが自家消費の目的だとすると、現在販売されている太陽光発電の蓄電システムは、まだまだ不十分なのが現状だと思います。

不十分な点の1つは、蓄電容量です。

1カ月の電気使用量が500kWhの場合は、1日平均17kWh程度です。
雨や曇りの日が3,4日続くことを想定すると、50~60kWh程度の蓄電容量が欲しくなります。
省エネ家庭の場合は、この半分程度でしょうか。

ところが、現在販売されている代表的な3社の太陽光蓄電システムの蓄電容量は、それより遥かに小さいです。

蓄電池Panasonic
Panasonic [住宅用] 創蓄連携システム ラインアップ

蓄電池Sharp
Sharp クラウド蓄電池システム

蓄電池Omron
omron 太陽光発電用ハイブリッド蓄電システム

もう1つ不十分な点は、充電電力です。

常に自家消費の電力がそれなりに大きければいいかもしれませんが、日中はほとんど消費しない場合は、基本的に太陽光発電の電力を全て蓄電池に充電できる必要があります。

ソーラーパネルが5kWなら、充電電力も5kWにする必要があります。

ところが、代表的な3社の蓄電池の充電電力を見ると、ソーラーパネルの電力を全て充電することができません。

蓄電システムPanasonic
Panasonic [住宅用] 創蓄連携システムとは

蓄電システムSharp
SHARP ハイブリッドパワーコンディショナ

蓄電システムOmron
omron 太陽光発電用 ハイブリッド蓄電システム KP55Sシリーズ

現状の太陽光+蓄電池のシステムは、価格的にもスペック的にも、自家消費目的にはまだまだ不十分と言わざるを得ないと思います。
FIT終了後は蓄電池を導入して自家消費する流れになるという話もありますが、現実には、まだしばらく先になりそうな気がします。