地震保険は入る意味があるのか?

火災保険と一緒に入ることができる地震保険ですが、入るべきとか、入ってもしょうがないとか、いろいろ言われています。

自宅の火災保険の更新時期が近づいてきたので、改めて地震保険をどうするか検討しているのですが、なかなか悩ましいです。

地震保険の保険料は、2019年に改定されました。

地震保険改定2019
日本損害保険協会「地震保険の保険料率改定」

東京、神奈川、千葉、静岡は特に高いです。
地震保険の保険料は、想定される「地震の大きさ」と「被害の大きさ」の合わせ技で決まるので、大都会が高くなるのはやむを得ないかもしれません。

これだけの保険料に対して、被害が発生した時にもらえる保険金の額は、以下のようになっています。

地震保険保険金の額
損害保険料率算出機構「支払われる保険金の額」

全損の場合は保険金額の100%、一部損の場合は保険金額の5%という具合に、損害の大きさによってもらえる金額が大きく変わってきます。
保険金額が1000万円でも、一部損なら50万円しかもらえません。
損害が一部損以下の場合は1円ももらえません。

さらに気になるのは、カッコで書かれている「時価額のXX%が限度」という点です。
建物の時価は年々低下していくので、築年数が経っていると、その分保険金が減らされてしまいます。

時価が500万円しかない建物に1000万円の地震保険をかけても、500万円分は全くの無駄遣いになってしまいます。

ところで、この「時価」はどうやって求めるのでしょうか?
いろいろ探したのですが、良く分かりません。
意図的に公開していないのか、何なのでしょう?

たまたまですが、こんな資料を見つけました。

地震保険金支払い上位20
2017年度 火災保険・地震保険の概況

上位3つの1件あたりの保険金の平均支払額を計算してみると、こんな感じになります。

東北地方太平洋沖地震: 約158万円
熊本地震: 約188万円
兵庫県南部地震: 約120万円

他の地震では、100万円にも満たない地震もあるようです。

では、入っている保険金の額はどうなっているかというと、これは2016年度の新契約ですが、こうなっています。

地震保険金額別統計表2016
2017年度 火災保険・地震保険の概況

建物については、400万円から2000万円の範囲が多くなっています。
おそらく多くの人は、あまり考えずに火災保険の50%の金額で入っているのではないでしょうか。
私も今はそうですが。

地震保険は、保険料に対して得られる保険金の額がかなり少なくなっているように思います。
火災保険の保険金は、最近は時価ではなく新価(再建する時の価格)になっているものが多くなっていますが、地震保険はいまだに時価です。
特に、築年数がある程度経った木造住宅の場合は、全く無意味な保険料を払ってしまう可能性もあるので、注意が必要だと思います。