トイレットペーパーの在庫は大丈夫か?

デマから始まったトイレットペーパー不足騒動ですが、経産省も沈静化に躍起になっているようです。

経産省のサイトにこんな写真を掲載して在庫が潤沢にあることをアピールしています。

トイレットペーパー1
マスクや消毒液やトイレットペーパーの状況

トイレットペーパー2
トイレットペーパーの在庫状況

このような写真で納得できる人はいいですが、やっぱり数字もセットで見ないと気が済まないので、ちょっと計算してみました。

経産省のサイト によると、

通常、一日あたり2000万ロールの輸送が、現在、倍の4000万ロールとなっています。これは、330万世帯に12ロール1パック(4人家族3週間分)ずつを供給できる量です。

と書かれているので、この数字に間違いがなければ、現在の供給量は、
国民1人1日あたり、
4000万ロール÷1億2000万人=0.333ロール
となります。
つまり3日で1ロールです。

通常時はこの半分なので、6日で1ロールということになります。
まあ、普通の人はそんな感じでしょうか。
生産に問題がなければ、心配する必要はなさそうです。

では生産に心配はないか?
ということになりますが、経産省のサイトに原材料の輸入割合が出ています。

トイレットペーパー原材料
トイレットペーパーについて

4割が北米と南米産の輸入パルプなので、北米と南米からの輸入に問題がなければ、大丈夫でしょう。
逆に言えば、もし輸入に何かが起こると、供給量が最大4割減少する可能性があるということになります。

新型コロナのような感染症の厄介なところは、世界中に感染が拡大すると、特定の国だけの問題ではなくなるということです。
万一、北米と南米で感染爆発が起きて、生産活動が停止してしまった場合は、本当のトイレットペーパー不足になる可能性はあるかもしれません。
でも、もしそうなったら、トイレットペーパーだけではなく、あらゆる物が影響を受けそうですが・・
 

ちなみに、国内の温水洗浄便座の普及率は80%だそうです。

温水洗浄便座普及率
統計からみる温水洗浄便座の普及

経験上ですが、洗浄機能付きトイレの場合は、トイレットペーパーの使用量をかなり減らすことが可能だと思います。
究極的には、トイレットペーパーがなくても、何とかなりそうな気がします。

日本のトイレットペーパーの消費量は、みんなが節約すれば、かなり少なくなるかもしれません。