超過死亡、日本の隠れコロナ死者は意外に多いか?

日本各地の2020年4月の超過死亡が10%以上あったことが明らかになりました。

日本経済新聞(2020/6/11)
特定警戒11都府県で「超過死亡」 緊急事態発令の4月

新型コロナウイルスの感染が拡大していた4月、「特定警戒」地域だった13都道府県のうち11都府県で平年より死亡数が大きく上回る「超過死亡」があったことが11日、日本経済新聞の集計で分かった。


 
4月の死亡数が軒並み過去4年の平均より10%以上多いです。
この表の「平均との差」の人数を合計すると5758人で、この中には新型コロナが原因とは診断されなかった新型コロナ感染者が含まれている可能性が十分考えられると思います。
ちなみに日本の4月の新型コロナによる死者数は359人です。(WHOのレポートの数値より)
 

ブルームバーグ(2020/6/11)
東京の4月死亡者数は例年に比べ1割増、新型コロナの超過死亡を示唆

東京都が11日発表したデータによると、4月の死者数は10107人。過去4年間の同月の平均死者数(9052人)を12%上回り、1000人程度の超過死亡の可能性が示された。昨年比では7%増加した。4月の新型コロナ感染による死者数は104人だった。


 
3月、4月と超過死亡が増加しているのも、新型コロナの感染拡大の影響でしょうか。

2月の死者数が少ないのは、今年はインフルエンザの感染者が少なかったことの影響がありそうですが、人数的に他にも要因があるかもしれません。

東京都のインフルエンザ患者報告数

インフルエンザの流行状況(東京都 2019-2020年シーズン)
 

日本は新型コロナのPCR検査に消極的な国のため、新型コロナが死因だと診断される死者数は実際の新型コロナ感染者の死者数より少なくなっていることが予想されますが、その差は意外に大きいのかもしれません。

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