スマートメーターの過去の電力量データを取得する方法

スマートメーターに保存されている過去の電力量の計測値データは、Bルートで取得することができます。

ECHONET Lite の仕様上は最大99日前までの電力量履歴を取得できるようになっています。


出典:APPENDIX ECHONET機器オブジェクト詳細規定

この積算電力量計測値履歴ですが、Smamon のバージョン0.30で取得できるようになりました。


 
自宅のスマートメーターで取得してみたところ、44日前までのデータを取得することができました。

実際には99日分は保存されていない場合もあるようですが、それでも過去1か月分以上のデータを取得できれば、いろいろ役に立ちそうです。

特に、太陽光発電所の遠隔監視などで、何らかの理由で遠隔監視装置が止まってしまった場合でも、後日計測値を確認することができます。

災害による売電の停止で休業損害保険を請求する場合に、停電前後の売電量の提示を求められる場合がありますが、その時にも使えるかもしれません。(保険会社に要確認ですが)
 

ちなみに、スマートメーターの計測値(30分電力量)は、今後、電力会社から取得できるようになるようです。

環境ビジネスオンライン(2020/8/5)
スマートメーターで計測した発電電力量、発電契約者に提供へ 22年度までに

電力・ガス取引監視等委員会は8月4日、一般送配電事業者がスマートメーターにより計測した地点毎の発電電力量(速報値)を発電契約者に提供する仕組みを整備するよう、決定したと発表した。
これを受け、一般送配電事業者各社は、2022年度のできるだけ早い時期までにこの仕組みを実現するため必要な準備に着手することになった。現在、需要電力量(速報値)を小売電気事業者へ提供しているのと同様な仕組みとなる。

通知のタイミングは60分以内(低圧)のようなので、簡易的な遠隔監視なら、これでよさそうな感じがします。
過去のデータがどこまで取得できるのかが気になりますが。

でも、パワコンの停止など、発電所の異常に早く気付くためには、やはり1分毎の瞬時電力も取得したくなります。