新型コロナワクチンと血小板減少症の関係が気になる

アストラゼネカとJ&Jのワクチンでは認められましたが、ファイザーやモデルナでも究明してほしいです。

朝日新聞(2021/4/15)
ワクチン後の血栓症、原因は? 薬の副作用に類似と報告

英アストラゼネカの新型コロナウイルスのワクチン接種後に報告される血栓症は、「ヘパリン」という薬を投与した後に起きるまれな病気と似ている。そんな研究結果を、ドイツなどの研究チームが米医学誌に発表した。
チームは、ワクチンの接種後に血栓症を起こした、22~49歳の11人の症例を調べた。
11人は接種から5~16日で発症。6人が亡くなった。このうち4人の患者の血液を調べた結果、全員から特殊な抗体が検出された。
この抗体は、血栓ができるのを防ぐ薬「ヘパリン」の副作用として知られる「ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)」に特徴的にみられる。血を固めるはたらきをもつ「血小板」を活性化させ、血栓ができやすくなる。
さらに、接種後に血栓症になった24人の血液を分析。血液成分を、健康な人の血小板とまぜたところ、HITの患者と同じように、血小板が活性化されることを確かめた。
チームは、ワクチンに含まれる何らかの成分が、ヘパリンの場合と同じような反応を起こして、この抗体がつくられた可能性があると指摘。HITと区別するために、この症状を「ワクチン起因性免疫性血栓性血小板減少症(VITT)」と呼ぶことを提案している。

ヘパリン起因性血小板減少症とは?

ヘパリンを抗凝固薬として使用している方に発症することがあります。
突然に血小板数が減少し、さらに血栓塞栓症状(血管がつまったために循環障害を来たし組織傷害を起こす状態)が起こります。
発生する場所は様々ですが、肺動脈がつまる肺塞栓の場合は呼吸困難、胸痛がおこり、手や足の血管がつまった場合は腫脹、疼痛、循環障害による皮膚色の変化が生じます。また、頭の血管がつまった脳梗塞では意識障害、けいれん、運動感覚障害などがおこり、心臓の血管がつまる心筋梗塞では胸痛、悪心、ショック症状、脈の乱れが起こるなど、血栓塞栓の起こる部位によって症状は異なります。
急に血小板の数が減少することが特徴で、ヘパリンを中止し他の作用機序をもつ薬剤による抗凝固療法を行うことにより回復します。

アストラゼネカのワクチン接種後の血小板減少症(HIT/VITT)による血栓症は広く知られるようになりましたが、ファイザーのワクチン接種後に急性免疫性血小板減少症(ITP)が発症したという話もあります。

ニューズウィーク日本版(2021/1/14)
「夫の死を無駄にしないで」ワクチン接種後、自己免疫疾患で急死した産科医の妻の訴え

米フロリダ州マイアミ・ビーチのマウントシナイ医療センターで働いていた産婦人科医グレゴリー・マイケルさん(56)は昨年12月18日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンを接種した。3日後、手足に点状出血が見られ、集中治療室に運び込まれた。
血液検査で、通常大人で1マイクロリットル当たり15万~45万個ある血小板数がゼロになっていた。専門医チームが2週間、懸命の治療に当たったが、血小板数は元に戻らなかった。マイケルさんは意識もあり、元気だったが、最後の手術が行われる2日前、血小板不足から出血性脳卒中を起こし、息を引き取った。
妻のハイディ・ネッケルマンさんはフェイスブックに次のように投稿した。
「ワクチン接種の副反応で急性免疫性血小板減少症(ITP)を起こしたと診断された。彼はワクチン支持者だったので、自ら志願して接種した。地域のすべての人に愛され、何百人もの健康な赤ちゃんの出産に立ち会い、パンデミックの間も疲れを知らずに働いていた」

ITPは自己免疫疾患の一つで、自分の体の免疫システムが血小板を破壊する。血液中の白血球と脾臓は感染症と戦うのを助ける抗体を産出するが、免疫系が過剰に働くと、白血球が本来攻撃してはならない自分の血小板などを破壊し始める。ITPは男性より女性によくみられるという。
これまでの研究によると、新三種混合(MMR)ワクチンは接種後6週間以内にITPを発症するリスクが増加する。 ワクチン接種を受けた子供2万5千人に1人が発症するリスクがあるが、大半は自然に治る。
これに対してITPを発症した大人の9割は急性型から慢性型に移行する。

 
アストラゼネカワクチン接種後のHIT/VITTとファイザーワクチン接種後のITPには共通点があるのではないか?
という話があるようです。

MEDPAGE TODAY(2021/3/25)
Vaccines and Rare Clotting Disorders: What's the Link?

(Google翻訳)
1つの仮説は、mRNAワクチン(ファイザー、モダーナ)およびアデノウイルスを使用するワクチン(アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソン)が血小板内でCOVIDスパイクタンパク質の合成を誘発し、血小板に対する自己免疫反応を引き起こす可能性があるというものです。
「COVID遺伝子ワクチンは、血小板減少症、出血、血栓に臨床的に現れる可能性のある血小板に対する自己免疫反応を促進する直接的な役割を果たしている可能性があります。凝固リスクは、すべての遺伝子COVIDワクチンで同等に発生する可能性があり、AstraZenecaだけに限定されない場合があります。」

 
ワクチン接種後の死亡報告でくも膜下出血や脳出血が多いのは気になります。


新型コロナワクチンの副反応疑い報告(R3/4/23)

ITPの可能性については調査しているのでしょうか?

新型コロナワクチンとITPの関係、もしかしたら今後顕在化してくるかもしれません。