日本の死亡者数に異変が起きている(その6)

先日のブログ
日本の死亡者数に異変が起きている(その5)
の続編です。

厚生労働省から2021年10月の人口動態統計速報 が公開されたので、グラフを作成してみました。


 
赤線が2021年の月別の死亡者数で、それから新型コロナによる死亡者数を引いたものが青線です。

4月以降、昨年より死亡者数が多い状態が続いています。

また、10月の65歳以上人口に対する死亡者数の割合(死亡率)の推移をグラフにすると、以下のようになります。
死亡率=(月別死亡者数/65歳以上人口)×100(%)


 
10月の死亡率は昨年から上昇していますが、今年はさらに上昇しています。

月間の死亡者数の12カ月平均をグラフにすると、今年の5月から急増していましたが、10月になって鈍化しました。


 

 

2021年の5月から急増して10月に鈍化したとなると、やっぱりこれが気になります。


データ元:首相官邸 新型コロナワクチンについて

参考までに、厚労省に報告されている新型コロナワクチン接種後の死亡者数は、このようになっています。


データ元:第73回厚生科学審議会(R3/12/3) 資料

これを見ると、高齢者の接種回数と死亡者数の傾向がほぼ同じようになっていますが、これはあくまでも厚労省に報告されたワクチン接種後の死亡者の数です。

以下はワクチンの副反応の接種からの経過日数別の報告数で、死亡の原因にもなりそうな心血管関係の疾患をいくつか抜き出したものです。


第73回厚生科学審議会(R3/12/3) 資料
資料1-1-1 予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告状況について

接種後22日以降は報告数が急激に減っています。
おそらく、接種して3週間以上経過してから発症した場合は、ワクチンの副反応とはみなされず、ほとんど報告されていないのではないでしょうか。

仮にワクチンが原因で突然心臓が止まって死亡しても、単に「急性心不全」で処理される可能性が高そうです。

高齢者のワクチン接種のピークは6~7月ですが、実はその影響が9月頃まで続いていたのかもしれません。

 
ちなみに、なぜか今年の春以降、心不全で亡くなる人が過去5年で一番多いです。


データ元:人口動態統計月報(概数)
 

余談ですが、身内が老人ホームでお世話になっているのですが、先日会った時に、
「最近、亡くなる人が多い。」
と言っていました。

この施設は毎月逝去された人を発表しているので、その人数を数えてみたのですが、確かに今年は多いです。
例年は2、3カ月に1人位なのが、今年の春以降は毎月1人以上亡くなっています。
たまたまかもしれませんが・・

 
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