新型コロナ、子どもが重症化しにくい仕組みを解明

東京慈恵会医科大学は、新型コロナウイルス感染症で小児が重症化しにくい理由を明らかにしたと発表しました。

マイナビニュース(2022/3/14)
子どもが新型コロナに感染しても重症化しにくい仕組み、慈恵医大が解明

東京慈恵会医科大学(慈恵医大)は3月11日、小児および成人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者および健常対照者より採取した臨床検体に対し、シングルセル・マルチオミクス解析を実施した結果、小児と成人での免疫応答の違いから、一般的に小児が重症化しにくい理由を明らかにしたと発表した。

個々の細胞のRNA発現、タンパク質の発現をもとに解析が行われたところ、以下の3点が主な理由として判明したという。
1.小児の免疫系は、成人が「獲得免疫」が優位なのに対し、「自然免疫」が優位であること
2.健康な小児の気道はすでにインターフェロン活性化状態にあり、感染後速やかにウイルスの増殖を制限できること
3.小児新型コロナでは血液中の細胞傷害性免疫細胞の反応が成人に比して軽度であること

小児と成人では免疫系のバランスが異なっており、小児では自然免疫が優位であるため、危険なウイルスや細菌を自動的に認識する能力が高く、血液中では未知の病原体に適応できるナイーブなB細胞やT細胞の活性化が見られたという。

この研究成果の詳細はNatureに掲載されています。

Local and systemic responses to SARS-CoV-2 infection in children and adults

子供と大人のSARS-CoV-2感染に対する局所的および全身的反応


子供と大人の間のSARS-CoV-2感染に対する気道と全身性免疫応答の違いの概略図。
(1)免疫細胞の比率は健康な小児期から成人期を通じて強い成熟パターンを示し、自然免疫から適応免疫への切り替えが顕著である。
(2)気道において、SARS-CoV-2に対する局所の自然免疫IFN応答は、成人の気道免疫細胞に比べ、小児の気道免疫細胞でより強くなる。
(3)血液中では、SARS-CoV-2に対する全身の自然IFN応答は成人でより強く、IFN刺激亜集団の顕著な増加を伴う。一方、適応免疫応答は、小児のナイーブ集団と比較して成人の細胞傷害性集団の拡大という特徴を有する。
(4)炎症性遺伝子(S100A8/S100A9)を発現する上皮細胞がCOVID-19患者で濃縮されていることが判明した。
(5)クロノタイプの多様性は年齢とともに減少する。

子どもは大人より自然免疫が強く、ウイルスが気道にある段階で対処できてしまうようです。
ここでもインターフェロンが重要な役割を果たしているようですが、そうなると、ますますワクチンの悪影響が気になります。

(参考)先日の記事
新型コロナワクチンの後遺症・中長期的副作用リスク

ワクチン接種は自然感染とは異なり、I型インターフェロンのシグナル伝達に深刻な障害を引き起こし、それが人間の健康にさまざまな悪影響を与えるという証拠を提示します。

子どもは元々持っている自然免疫でウイルスに対抗することで、獲得免疫を得て、より強い体になっていくのが本来のあるべき姿だと思います。
しかし、新型コロナのmRNAワクチンを接種すると、その自然免疫を抑制してしまう可能性が指摘されています。
子どもにワクチンを接種すると、せっかく生まれながら持っている強力な自然免疫を、わざわざダメにしてしまうのではないでしょうか。
やはり、健康な子どもへの新型コロナワクチンの接種は、リスクしかなさそうです。

 
ちなみに、日本でも先月の下旬から5~11歳の接種が始まっていますが、すでに副反応疑いの報告があるようです。


第77回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(R4/3/18)
資料1-7 新型コロナワクチン(コミナティ筋注5~11歳用)の副反応疑い報告症例一覧

5歳と10歳の女の子。
かわいそうに・・