新型コロナワクチン大量廃棄問題

税金を使っている以上、集計して公表すべきだと思います。

産経新聞(2022/5/17)
後藤厚労相、ワクチン廃棄「実態調査も回収もしない」

後藤茂之厚労相は17日の閣議後の記者会見で、全国各地で使用期限切れとなった新型コロナウイルスのワクチンの廃棄が相次いでいる問題について、「現時点では接種にあたる医療現場の負担となるため、廃棄の実態調査は行わない。有効期限に合わせた回収もしない」と述べた。

産経新聞(2022/5/14)
余るモデルナ、止まらぬ廃棄 融通できず悩む自治体

新型コロナウイルスのワクチン接種で、3回目用に配布された米モデルナ製ワクチンの廃棄が各地で相次いでいる。全体的に接種率が低調なのに加え、米ファイザー製に比べて接種希望者が少ないことが影響し、使用期限切れを迎えているのが理由。

東京都中野区 約1万4千回分
目黒区 約6千回分
文京区 約1600回分
杉並区 約800回分
大阪市 約8万5千回分
枚方市 約5900回分
京都市 約8万回分(予定)
東京都新宿区 約2万2千回分(予定)

この記事に回数が明記されている分だけでも20万回分以上の廃棄です。
いったい全国の廃棄数はどれだけになるのでしょう?

日本政府はワクチンの値段を公表していませんが、海外ではこのような値段になっているようです。


unicef COVID-19 Vaccine Market Dashboard

仮にモデルナワクチンの値段を1回分2500円だとすると、20万回分で5億円です。
全国ではこの数100倍かもしれません。
それだけの税金が無駄になってしまったことになります。
しかも、ほとんどが海外に出て行ったお金です。
厚労省は集計して公表すべきです。

実態調査をすると「医療現場の負担になる」だそうですが、VRSのデータを使えば廃棄数を出せると思われます。

VRS(ワクチン接種記録システム )には、ワクチンの接種毎にロット番号も記録されています。


VRS 自治体担当者向け情報

ロット毎の出荷数量は厚労省で分かっているはずなので、VRSのデータを集計すれば、ロット毎の未使用回数も分かるはずです。

また、ワクチンの使用期限はロット毎に決まっています。


新型コロナワクチンの有効期限の取扱いについて

使用期限が切れたロットの未使用回数を数えれば、医療現場に負担をかけずに、廃棄数が分かるはずですが、なぜ、やらないのでしょう?

もしかして、VRSのデータが杜撰で使い物にならないとか?
それはそれで大問題だと思いますが・・