日本の死亡者数に異変が起きている(その3)

先日のブログ
日本の死亡者数に異変が起きている(その2)
の続編です。

厚生労働省から2021年7月の人口動態統計速報 が公表されたので、グラフを作成してみました。

 
赤線が2021年の月別の死亡者数で、それから新型コロナによる死亡者数を引いたものが青線です。

4月以降、昨年以前より多い状態が続いています。

先日のブログと同様、65歳以上人口に対する死亡者数の割合(死亡率)の推移をグラフにすると、以下のようになります。
死亡率=(月別死亡者数/65歳以上人口)×100(%)




各月の65歳以上人口は、総務省統計局の「過去の各月1日現在人口」 を使用しました。

7月の死亡率は年によって多少上下がありますが、それでも最近の数年と比較して今年の死亡率は高くなっています。

今年の7月は、新型コロナによる死亡者数が少ない時期です。
第5波の始まりの時期ですが、医療の逼迫によって死亡者数が増える状況にはなっていないと思われます。


NewsDigest

 
日本の超過死亡数ダッシュボード で、今年の4~6月の超過死亡数は以下のようになっています。

超過死亡数(2021年4月)

 
超過死亡数(2021年5月)

 
超過死亡数(2021年6月)

 
4月と5月に大阪と兵庫の超過死亡数が多い理由は、新型コロナ第4波による医療崩壊でしょうか。

産経新聞(2021/8/6)
医療崩壊した「第4波」の反省と教訓 大阪は早期入院で重症化回避へ
神戸新聞(2021/5/30)
「4月上旬、医療崩壊した」 重症病床からあふれた患者 神戸大病院部長、宣言解除に慎重

また、5月と6月の北海道の超過死亡数が多い理由は、札幌の医療崩壊でしょうか。

朝日新聞(2021/6/8)
札幌市の医療崩壊は進行中 北海道医療大・塚本教授

6月に愛知県の超過死亡数が上位になっているのも、第4波の時の医療逼迫の影響でしょうか。

 

 

 

 

 

NewsDigest

 

 

 

 

 

NewsDigest

 
とは言え、医療逼迫・医療崩壊だけで、今年の4月以降の超過死亡数を全て説明できるのかは疑問です。

特に不可解なのは、4月以降、東京の超過死亡数が比較的多い状態が続いていることです。

東京は第4波で医療崩壊したという話はなかったと思います。
3月の超過死亡数は4月より少ないので、第3波の影響も考えにくいです。

超過死亡数(2021年3月)

 
やっぱり気になるのは、ワクチンとの関連性です。

日本の新型コロナワクチンの接種回数はこのようになっています。


https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_sesshujisseki.html https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html

 
5月以降、一般接種が本格化して接種人数が大幅に増加しましたが、接種人数の増加に伴って、副反応の報告数も増加しています。


資料1-1-1   予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告状況について

ただし、新型コロナワクチンの副反応報告は、医師が必要と判断した場合にのみ行われるので、報告されていない事例がかなりある可能性があります。

(参考)読売新聞(2021/5/9)
接種後に死亡、報告悩む医療機関…遺族は「国に伝えて」

新型コロナウイルスのワクチン接種後に死亡した人を巡り、副反応の疑いがあるとして国に報告するかどうか、各地の医療機関は難しい判断を迫られている。北海道旭川市の旭川赤十字病院では、接種翌日に死亡した男性について、因果関係はないとみていったん国への報告を見送った後、遺族の意向を受けて4月に急きょ、報告したケースがあった。

厚生労働省 副反応疑い報告の方法
報告の基準

○アナフィラキシー(ワクチンとの関連によらず、接種後4時間以内に発生した場合が報告の対象です。)
○血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)(ワクチンとの関連によらず、接種後28日以内に発生した場合が報告の対象です。)
○医師が予防接種との関連性が高いと認める症状であって、以下に該当するもの(予防接種との関連性が高いと医師が認める期間に発生した場合が報告の対象です。)
・入院治療を必要とするもの
・死亡、身体の機能の障害に至るもの
・死亡若しくは身体の機能の障害に至るおそれのあるもの

また、副反応の報告件数で、接種が始まった初期の報告頻度が異常に高いのも気になります。
3月前半までの重篤な副反応の報告頻度は、7月以降の10倍以上です。

接種人数が増えるに従って報告頻度が低下しているのは、医師が面倒で報告しないケースが増えたことも考えられますが、ワクチンのロットによって副反応の起きやすさが違う可能性もあります。


資料1-1-1   予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告状況について

 
都道府県別の接種回数 を見ると、東京都は他の都道府県より圧倒的に多いので、副反応や有害事象の発生件数も同様に多いと思われます。

今年の4月以降、東京都の超過死亡数が多い状態が続いているのは、この辺が関係している可能性はないでしょうか。

いずれにせよ、何等かの異変が起きていることは否定できないと思います。

引き続き、注視したいと思います。