緊急事態宣言を無理やり解除、第2波の対策は大丈夫か?

当初の予定より前倒しで本日解除するようですが、第2波の対策は出来ているのでしょうか。

昨日(5/24)の時点で、神奈川県と北海道は解除の目安(人口10万人あたり0.5人程度以下)を未達成です。



北海道は目安の寸前でK値が上昇しています。
神奈川県もちょっと停滞ぎみです。

東京と北海道の陽性者数も気になります。

東京都の新規患者報告件数(2020/5/24)

都内の最新感染動向

北海道の発生状況(2020/5/24)

道内の発生状況

東京は昨日(5/24)の陽性者が14人(感染経路不明は9人)です。
北海道はここ数日じわじわ増えていて、5/23が9人、5/24が15人です。

ゴールデンウィーク明けに感染した人が増えてきている可能性があります。
もしかしたら、第2波(北海道は第3波)の始まりかもしれません。

本来なら、当初の予定通り5月末まで様子を見る必要があると思いますが、政治的な都合で緊急事態宣言を早く解除したいのでしょう。

まあ、すでに大部分の都道府県は解除されていて、東京も札幌も人出が増えてきているので、このままグダグダ続けてもあまり意味がないような気もしますが。

問題は第2波の対策がちゃんと出来ているかだと思います。

これは北海道の5/24の陽性者の情報ですが、


新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について

発症日が5月3日や8日になっています。
発症してから陽性を確認して公表するまで2週間以上かかっていることになります。
これは院内クラスターの陽性者のようですが、ちょっと時間がかかりすぎではないでしょうか。
調査体制、検査体制は大丈夫でしょうか?

次は横浜市の陽性者です。


市内における新型コロナウイルス感染症患者の確認について

市内における新型コロナウイルス感染症患者の確認について

市内における新型コロナウイルス感染症患者の確認について

この3人は濃厚接触者ですが、発症から公表まで2週間近くかかっています。
発症後は自宅待機していたようですが、家庭内感染が心配です。
同居人から外部に感染が広がる可能性も否定できないと思います。

政治家はPCR検査体制が拡充してきたと言っていますが、実態はまだまだではないでしょうか。
政府の専門家会議はちゃんと調査したのでしょうか?
これだけ時間がかかるのは、今でも検査を絞っているか、検査や調査の体制が不十分か、本人が検査を嫌がっているか、のどれかでしょうか。

検査能力が1日何万件になったと言っても、現場でこんなに時間がかかっていたら、検査体制が十分とは言えないと思います。

新型コロナに感染すると、発症の前後数日が一番感染力が強いと言われています。
感染拡大を防止するためには、発症したら1日でも早く検査して隔離することが重要だと思います。

政府も自治体も、新しい生活スタイルとか国民にいろいろ要求しますが、やるべき事をちゃんとやってほしいです。