WHOがパンデミック宣言しない理由と噂される「パンデミック債」とは?

新型コロナウイルスの感染拡大について、世界保健機構(WHO)が頑なにパンデミックを否定するのは「パンデミック債」のためではないか?
という噂が盛り上がってきているようです。

「パンデミック債」は、感染症が拡大した新興国を救済する目的で世界銀行が発行したものです。

発行時のプレスリリースがこれです。
世界銀行、パンデミック緊急ファシリティによる5億ドルの支援を資金面で支える史上初の感染症債を発行

もう少し分かりやすい資料がないかと思っていたら、東京海上日動のプレスリリースを見つけました。

東京海上日動パンデミック緊急ファシリティへの参加
世界銀行による世界初の「パンデミック緊急ファシリティ」への参加

世界銀行のリリースによると、PEFの保険枠は日本とドイツからの拠出金で賄っているようです(ドナー国)。
このファシリティの資金を確保するために、世界銀行(IBRD)はパンデミック債を発行しています。

パンデミック債の概要は以下のようになっています。

投資家のタイプと地域
パンデミック債投資家タイプ
パンデミック債プレスリリース

起債概要
パンデミック債起債概要
パンデミック債プレスリリース

上の表の額面(大災害債権部分)は3億ドル強になっていますが、保険会社などのデリバティブ契約を合わせると、総額4億2500万ドルになるそうです。

やはり特筆すべきは金利だと思います。
今の時代に6.5%とか11%といった超高金利です。
ただし、「償還額」の項目に書かれているように、感染症の大流行が発生して投資元本が保険金の支払いに使われる場合は、満額償還されなくなります。
つまり、感染症の大流行(パンデミック)が発生したと認定されるかどうかが非常に重要になってきます。
詳しい条件は目論見者が公開されていないので分かりませんが、パンデミックが発生したと認定されると、元本が0になる可能性もあるようです。
そして、償還予定日は2020年7月15日です。

このパンデミック債に投資している立場なら、何とかこのまま償還日を迎えて逃げ切りたいと思うのは当然だと思います。

新型コロナウイルスによる感染が世界中に拡大していますが、WHOはパンデミックを否定しています。
それとパンデミック債が関係しているかどうかは、分かりませんが・・