緊急事態宣言解除、神奈川が首都圏の足を引っ張る

東京は解除の目安の達成目前ですが、神奈川県が足を引っ張る状態になっています。


NHK NEWS WEB (2020/5/20)

昨日(5/19)の新規感染者数は、東京は5人でしたが、神奈川県は8人です。


県内の最新感染動向

K値のグラフも東京は順調に収束に向かっていますが、神奈川県はもたついています。


テレ朝news (2020/5/19)
“緊急事態”継続に限界の声…1都3県の解除はいつ?

神奈川県・黒岩知事:「神奈川県は足を引っ張っているが、千葉、埼玉にお伺いしたい。早く解除してほしいという要望があるが」
千葉県・森田知事:「首都圏は一体となって臨んでいかなければならないと」
埼玉県・大野知事:「一刻も早く解除したいが、首都圏は全体で取り組むしかないと宿命づけられている」
神奈川県・黒岩知事:「万が一解除されないとなった場合には神奈川県が足を引っ張るという可能性にもなるわけですね。それはやっぱり忍びない」

森田知事も大野知事も優しいですね・・

東京の影であまり目立たない神奈川県ですが、状況はあまり良くない気がします。

神奈川で8人感染 病院関係者や警察官 新型コロナ

横浜市の感染者は4人中3人が、クラスター(感染者集団)が発生している聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院(同市旭区)の看護師と入院患者だった。同病院での感染者は、職員42人と入院患者36人の計78人となった。
感染拡大が止まらない現状に、市は18、19の両日に同病院を査察。院内感染防止に向けた指導を行った。

今回確認されたクラスターの3人は、横浜市の資料 によると、この278番の関係者のようです。


市内における新型コロナウイルス感染症患者の確認について(4/23)

発症日が4月13日になっています。
詳細は分かりませんが、この病院では1か月以上にわたって感染者が発生しているということでしょうか。
横浜市は今回、査察・指導を行ったようですが、1か月何をやっていたのでしょう?

また今回、警察官の陽性が確認されましたが、

神奈川県警伊勢佐木署の警察官が新型コロナ感染 署で3人目

神奈川県警は19日、伊勢佐木署の留置管理課に所属する30代の男性巡査長が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。同署での感染者は3人目。

3人とも感染経路不明のようなのが気になります。

それから、神奈川県のPCR検査体制の遅れも気になります。

神奈川県 定例会見(2020年4月30日)結果概要

県では、医師会や市町村と連携してPCR集合検査場の設置を進めていますが、4月17日に発表した横須賀に続き、ぞくぞくと設置が進んでおり、5月中旬までに12か所で稼働する見込みです。
既に設置済みのところは、医師会単位で、横浜市2か所、横須賀市、藤沢市、茅ケ崎市、大和市の6か所です。
これから5月中旬までにスタートする予定のところは、川崎市、平塚市、厚木市、海老名市、小田原市、足柄上郡の6か所です。

東京では4月中に13の区でPCR検査センターか開設されていたようですが、それに比べると遅れを感じます。

神奈川県のPCR検査体制が遅れた原因は、神奈川県医師会でしょうか?
神奈川県医師会はPCR検査拡大反対派のようです。

~ 神 奈 川 県 民 の 皆 様 へ ~ (神奈川県医師会からのお願い)

◆PCR検査の本当◆
医療関係者は、もうすでに感染のストレスの中で連日戦っています。その中 で、PCR検査を何が何でも数多くするべきだという人がいます。しかしなが ら、新型コロナウイルスの PCR 検査の感度は高くて 70%程度です。つまり、 30%以上の人は感染しているのに「陰性」と判定され、「偽陰性」となります。 検査をすり抜けた感染者が必ずいることを、決して忘れないでください。
(以下省略)

例によって、偽陰性を検査数を絞る言い訳にしています。
検査のすり抜けを減らすためにも、検査を増やす必要があると思いますが・・
そのような考えで検査数を絞った結果が、検査待ち中の重症化・死亡、院内感染多発、救急患者たらい回し、という状況ではないでしょうか?
このメッセージを出した責任はけっして小さくないと思います。

神奈川県の感染者がなかなか収束しない原因は、神奈川県医師会にもありそうな気がします。