新型コロナワクチンと心筋炎に関連性、イスラエル保健省が認めた

前回のブログ新型コロナワクチン接種後に心臓疾患、五輪選手は大丈夫か? の続編です。

朝日新聞(2021/6/2)
ファイザー製ワクチン、接種後に心筋炎 イスラエルが関連性指摘

イスラエル保健省は1日、国内で米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチン接種後、若い男性を中心に心筋炎を発症したとの報告があったことを受け、ワクチンとの因果関係がある可能性が高いとする調査結果を公表した。

調査によると、2020年12月から21年5月の間にワクチンを接種をした約500万人のうち、275人が心筋炎が発症した。ほとんどの人が約4日程度の入院ですみ、95%は症状が軽度だったという。

調査では「16歳から30歳までの男性において、(ファイザー社製)ワクチンの2回目の接種を受けたことと心筋炎発症が関連する可能性のあること」が分かったとし、他の年齢層よりも、16歳から19歳の男性で特にそうした関連性が見られたとしている。

イスラエル保健省の発表はこれです。
Surveillance of Myocarditis (Inflammation of the Heart Muscle) Cases Between December 2020 and May 2021 (Including)

(Google翻訳)
16 ~ 30 歳の若い男性では、2 回目のワクチン接種と心筋炎の発症との間にある程度の関連がある可能性があります。この関連は、他の年齢グループと比較して、16 ~ 19 歳の若い年齢グループで強いことがわかりました。

 
イスラエルでは10代の若者への接種を1回にする検討をしているようです。

THE TIMES OF ISRAEL (2021/5/26)
To beat side effects, Israel considers giving teens just 1 COVID vaccine dose

(Google翻訳)
イスラエルは、COVID-19の予防接種を受けた一部の10代の若者の間で軽度の健康問題が報告されている中で、通常の2回ではなく、子供たちにコロナウイルスワクチンを1回だけ与えることを検討しています.

イスラエルでは、4 月の保健省の Pfizer-BioNtech ワクチンの副作用に関する報告により、2 回目の接種と数十件の心筋炎との関連の可能性が懸念されました。
報告によると、60人の心筋炎患者が治療を受け、良好な状態で退院した。ワクチン接種を受けるまで健康だったと伝えられている患者のうち、22歳の女性と35歳の男性を含む2名が死亡した。

 
この記事によると、16~24歳の男性に絞ると、3000~6000人に1人の割合で発症したようです。

Science(2021/6/1)
Israel reports link between rare cases of heart inflammation and COVID-19 vaccination in young men

(Google翻訳)
ファイザーとバイオエンテックが作成した COVID-19 ワクチンは、若い男性が心筋炎と呼ばれる心筋の炎症を発症するリスクが高いようだと、イスラエルの研究者は述べています。イスラエル保健省に本日提出された報告書によると、ワクチンを受けた 16 歳から 24 歳の男性の 3000 人に 1 人から 6000 人に 1 人がこのまれな状態を発症したと結論付けています。

イスラエルでは使用されていない、Moderna ワクチンによる心筋炎の症例も、米国で調査されています。メッセンジャー RNA (mRNA) に依存する 2 つのワクチンがリスクを高める理由は明らかではない。1 つの可能性は、両方の若者で発生する非常に高い抗体レベルが、まれに、心臓に炎症を起こす一種の免疫過剰反応を引き起こす可能性があることです。「これらの[ワクチン]が非常に免疫を生成することに疑いの余地はありません」とLiuは言います. Mevorach 氏は、mRNA 自体が何らかの役割を果たしているのではないかと疑っていると言います。自然免疫系は、SARS-CoV-2 のような RNA ウイルスを含む微生物に対する体の防御の一部としてRNAを認識します。「実際には、mRNA は一種の天然アジュバントだと思います」と彼は言います。

 
若者の数1000人に1人の確率だとすると、mRNAワクチンを接種している国ではどこでも発生している可能性がありますが、イスラエルと米国以外からは全く聞こえてこないということは、医師や保険当局が無視しているか隠ぺいしているかのどちらかでしょうか。

ちなみに日本では、心筋炎は「報告をご検討ください」という扱いです。


新型コロナワクチン副反応疑い報告の方法

日本政府は全くやる気がありませんね・・

 
どの記事でも、心筋炎とワクチンの関連性があったとしても、ワクチンの利益はリスクを上回るというスタンスですが、重症化リスクの低い若者に対してそう言い切れるのかは疑問です。

自覚症状がなく、統計に含まれない人がどれだけいるかも不明で、そのような人の心臓に何か悪い事が起こっている可能性も現時点で否定はできないと思います。

まだまだよく分かっていないmRNAワクチンですが、この症状に関しても原因が解明されることを期待します。