mRNAワクチンのスパイクタンパク質は体内にいつまで存在するのか?害はないのか?

mRNAワクチンのメッセンジャーRNA(mRNA)は「接種後数日で分解されて無くなる」と様々なところで言われていますが、mRNAワクチンの接種後に体内で作られるスパイクタンパク質がいつまで存在するかについてはほとんど説明がありません。

よく分かっていないから説明できないのか、何か不都合な事があってタブーなのか、分かりませんが・・

 
新型コロナのmRNAワクチンを接種すると、ワクチンの脂質ナノ粒子(LNP)が細胞の中に入って、そこでmRNAが翻訳されてスパイクタンパク質が作られます。



FDA Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee December 17, 2020
Emergency Use Authorization (EUA) Application for mRNA-1273

細胞内のリボソームによって大量に作られたスパイクタンパク質は、その後、その細胞内で処理されるものと(MHC class I)、細胞の表面から分泌されるものがあります。
細胞の外に分泌されたものは、他の細胞に取り込まれると、その細胞で処理されます(MHC class II)。


Opportunities and Challenges in the Delivery of mRNA-Based Vaccines

気になるのは、処理されずに細胞の内外に残っているスパイクタンパク質です。
最終的には分解されて無くなると思いますが、具体的な時間などの説明はあまり見かけません。

いろいろ探した結果、米国感染症学会(IDSA)の関連サイトにこのようなFAQがありました。

COVID-19 Real-TIme Learning Network
Vaccines FAQ

Q: How long does the spike protein made by the body (generated by the COVID-19 vaccines) last in the body?
A: The protein lasts the same amount of time as other proteins made by the body. The exact time is not known, but it is estimated to be a few weeks.
(Google翻訳)
Q:体内で作られたスパイクタンパク質(COVID-19ワクチンによって生成された)はどのくらい体内に残りますか?
A:このタンパク質は、体が作る他のタンパク質と同じ時間持続します。正確な時期は不明ですが、数週間と推定されています。

専門家が書いたとは思えないようなアバウトな書き方ですが、タンパク質の持続時間とは、ターンオーバーの時間のことでしょうか。

日本食肉消費総合センター
タンパク質のターン・オーバーのスピードは?

体内のタンパク質は分解と合成というターン・オーバーにより常に入れかわっています。ターンオーバーのスピードはタンパク質の種類で異なり、肝臓は約2週間、赤血球は120日、筋肉は約180日でその半分が入れかわります。この期間を半減期といい、タンパク質の量がある時点の半量になるまでの期間を指します。

新型コロナのmRNAワクチンは肩の三角筋に接種することになっているので、多くのスパイクタンパク質が接種した三角筋付近の細胞で作られることが想定されます。
筋肉の半減期が約180日ということは、数か月~数年間、スパイクタンパク質が三角筋の付近に残る可能性があるということでしょうか?

そのまま三角筋の付近にあるだけなら特に問題ないかもしれませんが、血管やリンパ管を通って体内の様々な所に移動することも考えられると思います。
スパイクタンパク質が血管に入ると不都合な事が起こるかもしれません。

mRNAワクチンのスパイクタンパク質による血小板凝集の可能性です。
血小板が凝集すると血栓ができたり、出血しやすくなったりします。

SARS-CoV-2 vaccines: Lights and shadows

6.Free-floating Spike proteins and ACE2 interactions

(Google翻訳)
6.浮遊スパイクタンパク質とACE2相互作用
ワクチン接種された細胞が死ぬか、免疫系によって破壊されると、破片は大量のスパイクタンパク質とタンパク質フラグメント(浮遊スパイクタンパク質)を放出する可能性があります。

Zhangらは、SARS-CoV-2が血小板のACE2レベルの時間依存的な減少を誘発することを発見しました。これは、ACE2の活性化によるACE2の分解を示しています。スパイクタンパク質は、血小板凝集およびアデノシン三リン酸(ATP)放出の用量依存的な増強を誘導します。

また、新型コロナのスパイクタンパク質が血管の内皮細胞に損傷を与える可能性が言われていますが、ワクチンで作られたスパイクタンパク質も同じことが言えるのではないでしょうか?

SciTechDaily (2021/5/2)
COVID-19 Is a Vascular Disease: Coronavirus’ Spike Protein Attacks Vascular System on a Cellular Level

(Google翻訳)
Salkの研究者と共同研究者は、スパイクタンパク質が細胞にどのように損傷を与えるかを示し、COVID-19が主に血管疾患であることを確認しています
研究者たちは、SARS-CoV-2の古典的なスパイクタンパク質の冠に囲まれた「疑似ウイルス」を作成しましたが、実際のウイルスは含まれていませんでした。この偽ウイルスへの曝露は、動物モデルの肺と動脈に損傷を与えました。これは、スパイクタンパク質だけで病気を引き起こすのに十分であることを証明しています。

 
これらの情報から考えると、mRNAワクチンを接種して数カ月~数年程度は血管系のリスクがあるということかもしれません。

mRNAワクチンによる心血管系疾患は、まだ公式には因果関係が認められていないようですが、ちゃんと調査してほしいものです。

まあ、認めたとしても「接種のメリットはリスクよりはるかに大きい」と言うのは目に見えていますが。

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